剱岳・チンネ左稜線 (富山県)
長次郎谷を詰めるはずが、伝蔵谷を詰めてしまい、気付いてみれば剱岳本峰到着。アレレ。気を取り直して、三の窓まで降り、チンネ左稜線に取り付く。大渋滞で、チンネの頭に着いたときは陽が沈むところだった。
MP4(640*480)
MP4(320*240)
作品時間:34分 キャスト:高橋友孝、青木信行 撮影時期:2006-08-14 _ 2006-08-15 カメラ:Original CV 編集:Original CV 制作:Original CV
メディア販売:DVD 3000円
コメント:sue
日本を代表する美しいクラシックルートを撮影しようと思い立ったのは、数年前。ある程度の登攀技術を持ったクライマーしか見ることのできない世界を、少しでも多くの方々に知っていただきたいと思ったからだ。また、これから挑戦しようと考えている方々にも、そのルート調査の参考にしていただけるならありがたい。
また、これは英語版でも紹介しているので、世界中の方々に日本の山の美しさを知っていただければこんなに幸せなことはない。
とはいうもののコツコツと撮り始めてはいるが、まだまだ、緒に就いたばかりだ。
今回は、剱岳・チンネ左稜線の紹介である。
チンネ左稜線は剱岳を代表するルートである。両側が切れ立った峻峰の連続であるにもかかわらずグレード的にはやさしいので剱岳の入門ルートでもある。つまり、超人気ルートなのだ。よって、お盆などのシーズンになると数珠繋ぎの渋滞になることを覚悟せねばならない。
三の窓から雪渓を下って、チンネ左稜線の取り付きに着く。最初の短めの5ピッチを終えると稜線に出る。見晴らしは最高。それからひたすらこの稜線を登っていくのであるが、両側が切れ立っていて四つん這いで通りたくなるようなところもある。
少しハング気味の核心を越える。そして、痩せ尾根の峻峰をいくつか越え、チンネの頭に出て終了。私たちはここで日没を迎えた。
峻峰の間に雲海が広がり、沈み行く太陽を眺めると、この雄大な自然の中に自分が生きていることを感じた。そして、日々愚痴を言って生活している自分の愚かさもまた感じずにはいられなかった。