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2009年03月26日
沖縄 「勝山シークヮーサー花香り祭り」とクライミング 2009
3/18から3/24まで沖縄の勝山、残波へ行ってきました。これはその旅行記です。 ビデオ作品「Chim Dong Dong, Katsuyama 2009」のオープニング映像はこちら。 |
3月18日 那覇
Fさん夫妻と羽田空港の出発ゲート前で待ち合わせた。
ロビーのディスプレイはWBC2次ラウンドの日本対韓国戦を放映している。多くの人はディスプレイの前に釘付けだが、9回で3点差のビハインド。最後の結果を見ずに、飛行機に乗り込んだ。逆転は難しいだろうなあ。
那覇に到着。天気は曇り。むっとする湿度だ。
レンタカーを借りて、本日のお宿Hotel ROCORE NAHAに到着。お洒落なホテルだ。セキュリティーのため、エレベーターに乗るにも、カードのキーを読みとらせねばならない。タイ・アオナンのバンガローはそんな気むずかしいことをしなくても安全だったけどなあ。
夕食を済ませた後、沖縄民謡の店に入る。ボックスは混んでいて座れないので、カウンターに座る。三板(さんば)の使い方を教わるが、なかなか難しい。Fさんは沖縄民謡は南米のサンバのリズムと同じと言う。私には高尚過ぎて理解できないが‥‥。
このTシャツはいかが? | 三板(さんば)を巧みに鳴らす | 見事な踊り |
3月19日 勝山
昨年お世話になったAさん宅へ立ち寄り挨拶をして、勝山に向かった。
天気は曇り。山道は濡れており、苔の生えた琉球石灰岩の石ころはツルツルと滑った。捻挫しそうだ。要注意!
新しいエリアを登り始めるが、気持ちはWBC第2ラウンド敗者復活戦の日本対キューバ戦が気になる。携帯でAさんに電話をして、試合状況を確認した。4点差で勝っていると言う。
不思議なもので、勝っていると聞くと、気持ちが軽くなって、よし!登るぞ、という気になってくる。日本の勝利と共に、コルネのクライミングを完登。気分良く、本日の宿泊先、Bさん宅へ向かう。
Bさん宅へ着くと、Bさんご自身が気持ちのこもった料理を作り待っていた。ありがとうございます。そして、みんなで乾杯!
シークヮーサーの花 | 新しいエリアで登るTさん | インサイド・フラッギングを決めるSさん |
3月20日 祭り前日
勝山の岩場へ着くと、すべてのルートが濡れていた。あっさりと本日のクライミングは諦めた。
祭りの準備が進む公民館へ行くと、WBC第2ラウンドの1位2位を決める日本対韓国戦をやっていた。熱を入れて日本を応援。日本の勝利で、今日も美味しいビールが飲めそうだ。
その後、祭りののぼり作りを手伝い、Bさん宅に帰宅。
宮崎からAさん夫妻も合流。
夕食はきれいなビーチを10分ほど歩いて和泉食堂へ行った。煮込み定食800円を食べたが、その量の多さに脱帽!ごちそうさま。
勝山シークヮーサー花香り祭りののぼり | 猫の名前はカツ | 煮込み定食800円! このボリュームに驚くばかり |
3月21日 勝山シークヮーサー花香り祭り
今年の勝山シークワーサー花香り祭りの入場券は300円であるが、最後に抽選会がある。ハズレはなく、1等はなんとヒージャー(ヤギ)なのだ。当たったらどうしよう、という期待感と不安感がたまらない。
さて、今日は我謝汝姑ばんた(通称:ロストワールド)エリアへ向かった。昨夜の強い風で岩場は乾いていた。簡単な右側のルートと5.10dのルートを登った。少しかぶっていて面白い。
祭りのプログラムのひとつに山登りがあり、興味のある方はロッククライミングの見学や体験ができるというコーナーもある。ビレーヤーとしてお手伝いをさせていただき、多少なりとも祭りに参加できたことは嬉しい。沖縄では、クライミングを楽しむ方はまだ多くないと聞く。この体験で少しでも多くの方にクライミングの楽しさを知っていただければと思う。
巨大山芋 隣のキャベツと大きさを比べてみて | チャレンジするOさん | リードするSさん |
3月22日 祭りの二日目
昨夜は遅くまで盛り上がった。とはいえ、7時過ぎには山登りの参加者が会場に集まってきた。そして、主催者の挨拶が始まった。
「この勝山には険しい山があり、その麓に50世帯ほどが住んでいます。この土地を活かすため、シークヮーサーを栽培しています。そして、そのシークヮーサーの木の下草を刈って、ヒージャー(やぎ)のえさにしています。つまり、この勝山は、この険しい山とシークヮーサーとヒージャーで成り立っているのです。
どうか本日お越しの皆さん、この勝山を存分に満喫してお帰り下さい。」
第5回目を迎える勝山シークヮーサー花香り祭りは年々入場者が増えているという。今年は勝山の人口の30倍の人が詰め掛けると聞く。これはすごいことだ。
私の住む横浜市南区の人口は約20万人。もし、ここに30倍の人が詰め掛けたとすると600万人を受け入れる準備をしなければならない。つまり、北海道の全人口を受け入れることになるというわけ。わーお。
私たちはニューエリアの岩場に向かったが、ここで、さ迷えるヒージャーを発見。闘ヤギ(ヒージャーオーラセー)が怖くて逃げてきたのかしら?
空はどんよりと曇り、帰り間際にとうとうどしゃぶりの雨が降ってきた。それでも祭りの催し物は公民館の中で続けられた。関係者の皆さん、本当にご苦労様でした。
祭りのステージ | ルート上の草を抜き、ルートの手入れをするBさん | 宮崎からお越しのAさん |
3月23日 残波
昨日の雨も上がり、出かける準備をするが、どうしても見なければいけないものがある。WBC準決勝の日本対アメリカ戦である。蓋を開けてみると、日本の強さが際立った。そして、午後から残波へ向かう。
ここは海岸沿いにあるエリアだが、波が岸壁に砕け散る勢いがすごい。砕け散る波と共に、そのしぶきが強烈に吹き上がってくる。ビデオカメラのレンズに次々に水滴がつく。
Fさん夫妻はここをがんがん登る。この圧倒的な自然の迫力の中で、それに飲み込まれずに登るには相当なモチベーションが必要だ。ランナウトする核心部分を大フォールしながらも登るSさんの気力は相変わらずすごい。
波打ち際から登る この場所も大波で洗われてしまう | 核心部を登るSさん | 回収するTさん |
3月24日 帰浜
夕方、那覇空港から羽田行きの便に乗り、横浜へ帰る。
しかし、その前にやることがあるでしょう。WBC決勝戦、日本対韓国を観戦すること。
手に汗握る攻防に、笑ったり泣いたりの連続だ。クライミングするよりも疲れる。でも、結果は日本チームの優勝。日本チームの精神面の強さには驚かされるし、一方、韓国チームの粘り強さも見事だった。どちらのチームの選手も心から賞賛したいと思う。
今回の旅は、勝山シークヮーサー花香り祭りと沖縄クライミングがメインなのであるが、WBCを切り離すこともできない。このような旅もまた面白かったのではないかと思う。
最後に、沖縄でお世話になった皆さんには心より感謝を申し上げます。
投稿者 sue_originalcv : 2009年03月26日 06:50
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コメント
下手なクライマーを記載していただき、感謝・感激です。別名・失敗クライマーこと
エーギナ(沖縄・とくに糸満市方面の方言)
エージナ「日本名・標準語」
投稿者 大城満春 : 2009年03月27日 19:09