[撮影四方山話] フジテレビ系列番組「おじゃマップ」の撮影支援!?
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
残暑お見舞い申し上げます。本当に暑いです。
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<目次>
1.[撮影四方山話] フジテレビ系列番組「おじゃマップ」の撮影支援!?
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 →「谷川岳・烏帽子沢奥壁凹状岩壁と子持山」
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1.[撮影四方山話] フジテレビ系列番組「おじゃマップ」の撮影支援!?
去る8月17日、淡路島の風力発電施設で、毎週水曜日午後7時に放映されているフジテレビ番組「おじゃマップ」の収録が行われました。
スタッフ約70人、カメラが常時10台は回り、ヘリコプタによる空撮も行われるという大規模なもの。私の役割は85mの風車の上からロープで降り、直後に降りて風車の羽の清掃を行う出演者(今回は香取慎吾さんを含め3人)を撮影するというものでした。
朝方から昼間までは風の無い快晴。リハーサルとして一度は85mをロープで下降したときも別段問題は無く、撮影準備は万端でした。
全体の収録がずれ込んで、陽が沈む頃に風車の羽を清掃するシーンの撮影が始まりました。ところが、その時になって、これまでそよりとも吹いていなかった風が強く吹き始めたのです。3人の出演者は風車の支柱の風下に入り、風の強くないところにいましたので、まっすぐに下降できました。しかし、私のポジションは支柱の側面でしたので、風を真横から浴びて足がすくわれてしまいました。
3人の出演者が風車の羽の清掃を終える肝心のシーンのとき、私はその横で、地上40m上をくるくると回っていたのです。カメラマンとして、そのシーンを撮ることを期待されていただけに非常に残念。
というわけで、私のカメラで撮影したのものが番組に採用されることはほとんどないと思いますが、もし、瀬戸内海に沈む夕陽を背景に2人、或いは3人の出演者がシルエットで出るシーンがあるとすれば、それは私のカメラで撮影したものです。
この番組の放映は今月に行われる予定です。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名「谷川岳・烏帽子沢奥壁凹状岩壁と子持山」
制作 Original CV
作品時間 48分
先月に引き続き、谷川岳・烏帽子沢奥壁凹状岩壁を紹介する。
前回は雨のため撮影出来なかったという旨を述べたのだが、今回は登攀のメンバーを変えて、再トライアルし撮影に成功した。
まず、「雨」と「晴れ」ではこんなに違うものかとヒシヒシと感じた。
「雨」では沢筋の両側の岩壁からニュージーランドのミルフォード・トラックのように滝が幾筋も流れて、まるで沢を登っているような感じになるのだが、「晴れ」では青空にツバメが飛び交う中をピクニックに
行く感覚なのだ。気合いの入り方も自ずと変わってくる。
さて、今回はトップとセカンドの合図の仕方に注目しよう。
岩場ではトップがハングの上に出たりしてセカンドから見えなくなると、トップの「ビレイ解除」などの声がセカンドに届かなくなってしまう。多くのパーティが岩場に入っている場合はあちらこちらから大きな声が聞こえ、戸惑うことも少なくない。そこで、今回同行したお二人はクールな合図の仕方を行っていたので紹介しよう。
今回一緒に登ったお二人のシステムは超クールだ。単に笛を使うのである。
考えてみれば、トップとセカンドに必要なコミュニケーションを最も簡略化すると次の4つしかない。
(1) トップが終了点についてセルフを取り、セカンドにビレイ解除の合図
・・・ トップが1回笛を吹く
(2) セカンドはトップに対してビレイ解除済みの合図
・・・ セカンドが1回笛を吹く
(3) トップはセカンドのビレイが完了すると登って来いの合図
・・・ トップが2回笛を吹く
(4) セカンドは登りますの合図
・・・ セカンドが2回笛を吹く
ザッツ・オール! 笛は長く吹くと緊急事態が発生したのではないかと周りを心配させるが、お二人の笛の長さはピッと0.3秒ぐらいの長さであり、耳障りではない。他のクライマーにとっては小鳥のさえずりと間違うくらいの感じだ。
ソー・スマート! 感心してしまった。
皆さんもシンプルで独自のコミュニケーション方法を考えてみてはいかがでしょうか。
<<お客様のご感想>>
・ ビデオ、届きました。綺麗ですね。まるで急な草原(?)を登っているように見える位、岩場の緑が目立ちますね。ナレーションも適度に入って、良く仕上がっていると思いました。
・ 画面が綺麗で、ナレーションもとっても良かった。このビデオはナレーションで生きている。音楽がなくてもナレーションで十分良かった。花もすごく綺麗。全体の構成もよく、これまでで一番いいね。見終わった時に、心地よい充足感がありました。