[素晴らしい教材から] What is your deepest fear?
オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
近くの公園の池で生まれたカルガモの子供はすくすくと育ち、そして、巣立っていきました。この数か月、人だかりで大変だった公園も漸く静けさを取り戻したようです。
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<目次>
1.[素晴らしい教材から] What is your deepest fear?
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 → 「海金剛 SUPER RAIN」
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1.[素晴らしい教材から] What is your deepest fear?
ビデオ作品制作にとって、映画は素晴らしい教材です。毎日、欠かさずに見ていると言っても過言ではありません。特に、自分の気に入った作品は何十回も見ます。セリフを覚えてしまうほどに・・・。
良い映画に共通していることは素晴らしい脚本をもっていることです。どんなに映像がすごいものであっても、驚きはするものの涙腺は緩みません。人の感情にダイレクトに訴えるのはやはり、脚本(セリフ)や音楽だと私は思います。
さて、今日紹介する映画は2005年に製作された「Coach Carter」。主演はSamuel L. Jacksonです。これは実際にあった出来事の映画化です。
アメリカの荒れた高校バスケットボールチームに、カーターがコーチとして着任し、生徒たちに規律正しく生活することを契約することから物語は始まります。
バスケットボール部員のクルーズはコーチとウマが合わず、何度も部を出ていきます。そのたびにコーチはクルーズに問うのです。
"What is your deepest fear?"
ある夜、クルーズは友人を銃で撃たれて亡くしてしまいます。その時初めてクルーズは自分にとってバスケットボール以外に何も残っていないことを知るのです。
部に戻ったクルーズは他のバスケットボール部員と共に、落ち込んだ学業にも励みます。そして、クルーズはコーチに"Thank you, coach. You save my life."と感謝するのですが、その前に"What is your deepest fear?"についての回答を彼は語るのです。
"Our deepest fear is not that we are inadequate.
Our deepest fear is that we are powerful beyond measure.
It is our light, not our darkness, that most frightens us.
Your playing small does not serve the world. There is nothing enlightened about shrinking so that people wont feel insecure around you.
We are all meant to shine as children do. Its not just in some of us; it is in everyone.
And as we let our own lights shine, we unconciously give other people permission to do the same.
As we are liberated from our own fear, our presence automatically liberates others."
(俺たちが恐れているのは自分の計り知れない力だ。自分の暗部ではなく、輝きが怖い。
でも、周囲の人を不安にさせないよう輝きを隠してはダメ。
俺たちは輝くべきなんだ、みんなも同様に。俺たちが明るく輝けば、みんなも明るく輝く。
恐れから解放されれば、みんなの恐れも消える。)
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名「海金剛 SUPER RAIN」
制作 Original CV
作品時間 21分
桜の花びらが散る頃に、西伊豆・波勝崎にある海金剛SUPER RAINを登って来た。
日本では珍しく最初から最後までクラックで、かつ、フィンガーからワイドまで多彩なクラックを楽しめる好ルートである。クラック好きのクライマーならば、一度は登っておきたいルートのひとつに違いない。
1p目。ナッツを決めてから右へトラヴァースするが、プロテクションが取れずにランナウトするので恐い。私たちは一段上がってから慎重にハンドトラバースした。
4p目。ここがルート全体の核心であると思う。前回、私はレイバックで越えたが、クラックの師匠であるFさんは両手の手のひらを壁につけ、指先だけをクラックに突っ込んで登った。手のひらと両足先は前面の壁を押し、指先だけが反作用で決まっているのである。フィンガージャムの応用というわけだ。
「へー、そんな登り方があるの?」
というわけで、今回は師匠を真似てこのムーブをやってみた。ピタリと決まった。レイバックよりも安定していて、ずっとよい。クラックテクニックは自己流でやらずにプロのインストラクターにきちっと習った方が安全であると思う。
その後、私たちは正規ルートから外れてしまったが、なんとかピークには達することができた。これもアルパインクライミングならではのことだと思う。初めてトライする人にとって、ルートファインディングは非常に難しいのだ。
でも、安全に登り、安全に降りてくるという基本は変わっていないので、めでたし、めでたしなのだった。