[撮影四方山話] はかなき美の求道者
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
桜満開です。
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<目次>
1.[撮影四方山話] はかなき美の求道者
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 → 「平成25年度**中学校 卒業証書授与式」
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1.[撮影四方山話] はかなき美の求道者
ある中学校の卒業式の撮影に出かけました。
「卒業、おめでとう!」と言いながら、すすり泣き、目頭を押さえる生徒、先生、保護者の皆さん。
学校というところは一定の期間内に生徒たちを教育するところである、と言っても単純に頭に読み書きソロバンを詰め込むだけではありません。今後、社会に溶け込んでいくための基本的な礼儀から相手に対する思いやりの心まで、体も心も急激に成長していく生徒たちを導いていく先生方のご苦労は並大抵のことでないと容易に想像出来ます。
ひとつの学年をひとつのチームと考えれば、ある年に入学してきたチームは3年後には必ず卒業していきます。先生方はその3年間、生徒の個性を引き出しながら、時代に合わせてチームが最高の状態になるように生徒たちと共に模索し葛藤し続けているのでしょう。
そして、3年後にチームが最高の状態になると思える瞬間に、生徒たちは卒業し、チームは解散します。チームが最高の状態に近づいていればいるほど、その解散の虚しさはたとえ様もありません。それは春に咲く桜が美しければ美しいほど、桜が散っていくはかなさが際立つことに似ています。
先生という仕事は聖職であり、かつ、先生は「はかなき美の求道者」と言えるのではないでしょうか。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名「平成25年度**中学校 卒業証書授与式」
制作 オリジナル・シー・ヴイ
作品時間 85分
卒業証書授与式が終わり、体育館の中には卒業生の保護者の皆さんだけが残されました。この保護者の皆さんを前にして、学年主任の先生が止まらない涙を何度も何度も拭いながら、最後の挨拶を行いました。
(学年主任)「・・・・。(卒業生は)これ以上ない式を作ってくれたのかなと思います。
私も含めて、なかなか学校の生活や指導では足りない部分がたくさんありまして、本当に申し訳ないところがたくさんあったんですけれども、皆さんに本当に助けをいただいて、・・・・・、ありがたく思っています。」
(保護者の皆さん)「ありがとうございました。」
(学年主任)「この後、・・・、担任も卒業生を出すというのが初めてというのが二人おりまして、・・・、ま、1名はベテランもいるのですけれども・・・」
(保護者の皆さん)「(笑い)」
(学年主任)「どんなホームルームになっているかというと、子供たちも一生懸命に準備をしてくれていましたので、担任をひと泣かせしてくれるホームルームが進められるのではないかと思います。宜しければ、時間が短くて申し訳ないのですが、ぜひご覧になって下さい。本当にありがとうございました。」
(保護者の皆さん全員で)「ありがとうございました。」
(そして、保護者の皆さんから学年主任の先生に暖かく、割れるような拍手が送られました。)
私はこのシーンを拝見しただけで、この中学校の生徒、先生、保護者の皆さん全員が作り上げて来たものをしっかりと実感することが出来ました。