[PR] クライミングビデオ作品の掲載数が100本に到達!
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
いよいよサッカーワールドカップが開催します。選手の皆さんには思いっきり楽しんでいただければと、それだけを願っています。
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<目次>
1.[PR] クライミングビデオ作品の掲載数が100本に到達!
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 → 「瑞牆山・大ヤスリ岩」
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1.[PR] クライミングビデオ作品の掲載数が100本に到達!
このたび、ビデオ作品「瑞牆山・大ヤスリ岩」を制作し、この作品を
「オリジナル・クライミング・ビデオ」サイトに掲載しました。
これによって、「オリジナル・クライミング・ビデオ」サイトに掲載しているクライミング・ビデオ作品数は100本に到達しました。振り返って、年毎の代表的なビデオ作品を挙げると次のようになります。
●2014年 「2014年アイス・クライミング ~吾妻渓谷、神津牧場、荒船山~」 制作:Original CV
●2013年 「谷川岳・衝立岩 ダイレクトカンテ」 制作:Original CV
●2012年 「Go Climbing To Ibiza!!」 制作:Original CV
●2011年 「クライミングと歴史探訪の旅 ~フィナーレ・リグレ、ラベンナ~」 制作:Original CV
●2010年 「Lets Climbing With A Witch, 2010」 制作:FTG
●2009年 「シチリア、その夢」 制作:Original CV
●2008年 「Jeffs World」 制作:石田哲也
●2007年 「奥多摩・倉沢谷」 制作:Original CV
●2006年 「Homer sometimes ... - Climbing in Kalymnos -」 制作:Original CV
●2005年 「FORTUNE CLIMBING CLUB」 制作:福山京子
●2004年 「A SESSION IN BIG ROCK」 制作:Big Rock
●2003年 「Original CV創立記念パーティ」 制作:Original CV
●2002年 「HOT CLIMBING 2」 制作:末次浩
●2001年 「Hot climbing」 制作:末次浩
●2000年 「BIGROCK JOGASAKI」 制作:末次浩
●1999年 「心のムーブ -中島啓幸-」 制作:末次浩
●1998年 「Climbing & Diving in Thailand」 制作:末次浩
●1997年 「地の果て」 制作:末次浩
●1996年 「KILIMANJARO」 制作:末次浩
●1995年 「7人の高校生と越えたカランバール峠(4,343m)」 制作:神奈川ヒマラヤンクラブ
●1994年 「パミールの3つの峠」 制作:神奈川ヒマラヤンクラブ
●1993年 「みんなで登った ~スパンティーク峰(7,027m)16人全員登頂の記録~」 制作:神奈川ヒマラヤ登山隊1992
いずれのビデオ作品も想い出に残るものばかりです。これからも映像記録を残すことに興味をお持ちの皆さんと共に、ひとつひとつビデオ作品を作っていきます。今後もご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いします。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名「瑞牆山・大ヤスリ岩」
制作 Original CV
作品時間 36分
奥秩父にある瑞牆山は奇岩が乱立しており、日本の山の中でも極めて独特の個性を持っています。その中でも、この山頂付近にある大ヤスリ岩は最も大きく特徴的で、この岩のピークに一度は立ちたいと思うアルパイン・クライマーは少なくないでしょう。
私たちはゴールデンウイークの前半に瑞牆山へ入りましたが、今年の残雪はすごく多くて驚きました。瑞牆山荘の駐車場から富士見平小屋までは雪がありませんが、富士見平小屋を越えて沢筋まで下る道は北斜面ですので雪が残り、道が凍結していました。アイゼンを持ってない私たちは木を掴みながら恐る恐る沢筋まで下りました。
その後、予定通り、大ヤスリ岩の基部から3ピッチほどのクライミングでピークに立ち、めでたしめでたしで瑞牆山荘の駐車場まで下りてきて、その日、テントを張るみずがき山自然公園に車で移動しました。
そこでテントを張っている最中に気付いたのです。
私のビデオカメラがない!
いつも肩から袈裟にかけていたビデオカメラバックがないのです。どこかに置き忘れたのですが、まず一番にピンと来たのが、富士見平小屋から下った沢筋のところです。そこでハーネスを外したので、そのときにビデオカメラバッグを置き忘れてしまったのでしょう。
すでに夕方の6時を過ぎていたのですが、明朝行くとなると、朝方冷え込んで、沢筋まで下る道が凍結している可能性大です。それなら、夜道であるけれども、まだ雪が緩んでいる今のうちにもう一度戻った方がよい。
私はヘッドランプだけを持って、再び、瑞牆山荘の駐車場まで車で行き、富士見平小屋まで登り、そして、雪の残っている道をヘッドランプを照らしながら沢筋まで下りました。
自分がハーネスを外した地点へいくと、置き忘れていると思っていたところにビデオカメラがありません。 ?????
どこへ置き忘れたのろう? 他に心当たりはありません。
意気消沈して、富士見平小屋まで戻りました。そこで尋ねようかとも思いましたが、7時半ぐらいで夕食を終えて楽しく団らんしているだろう山小屋の中に、もそっと聞きに入るのも気が引けました。
仕方ない。あきらめるか。皆が待っているみずがき自然公園のテント場まで戻りました。
翌朝、「あんな大きなビデオカメラバッグを誰も見落とすはずがないよ。必ずどこかにあるはず。もう一度探しに行ったら・・・。必要なら大ヤスリ岩をまた登ればいいよ。」という皆さんの暖かいお言葉で、再び探しに戻りました。
再び、大ヤスリ岩を登ることも考えられるので、Hさんにも同行していただきました。
まずは富士見平小屋まで行き、扉を開けて出て来た山小屋のおひとりに、
「昨日、ビデオカメラをどこかに置き忘れたのですが、心当たりはないでしょうか。」と伺うと、
「いや、心当たりはありませんが・・・。」という返事。
もう、これは大ヤスリ岩を登って納得がいくまで探すしかないと覚悟を決めました。一旦、凍った道を沢筋まで下り、大ヤスリ岩を目指して登り始めました。
すると、道を整備している富士見平小屋のお兄さんに出会い、ビデオカメラについて心当たりがないか伺うと、
「ああ、このぐらいの黒いバッグに入ったビデオカメラですね。小屋にありますよ。」
「??? 先程、小屋の方に心当たりがないと言われましたけど・・・。」
「いや、確実にありますよ、なあ。」と小屋の他の同僚にも同意を促すと皆さん、首を縦に振っています。
「あ、あればいいんです。助かりました。皆さん、ありがとうございます。」
と言って、小屋まで戻りました。
小屋の扉を開き、先程の方に合うと
「ビデオカメラ、見つかりましたか。」と私が尋ねられました。
「いや、道を整備しているこの小屋のお兄さんに伺うと、ここにあるということですが・・・。」
「えーーー、ほんと?」
そうこうしているうちに小屋のお兄さん達が戻って来ました。
「ビデオカメラはここにありますよ」と小屋の奥から取り出して来ました。
まさにそれです。
小屋の扉にいた方が
「えーーー、私だけが知らなかったの。みんな教えてよ。」
といういわけでシャンシャンと手打ちになりました。
富士見平小屋の皆さんには本当にお世話になり、助かりました。本当にありがとうございました。ロサンゼルスからいらした女性の方もお手伝いされていて、すごく和やかな雰囲気でした。
このメルマガを読んでいる皆さん、機会があれば、ぜひ、親切な富士見平小屋をご利用下さい。
もし、このビデオカメラが見つからなかったら、この100本目のクライミング・ビデオ作品はなかっただろうという話でした。