[撮影四方山話] 伝統の継承
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
今年も師走に入って来ました。お風邪など召されませんように。
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<目次>
1.[撮影四方山話] 伝統の継承
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 → 「平成26年合唱コンクール **中学校」
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1.[撮影四方山話] 伝統の継承
「合唱コンクールは**中学校の伝統です。」
「私は1先生のとき、3年生の合唱を聞いて感動しました。今年、私たち3年生の合唱を聞いて、1年生の皆さんはどうだったでしょうか。」
ここに今年の合唱コンクールで得たひとつのデータがあります。
3年生の合唱の音量に比べて、2年生は3dB低くなっており、1年生は2年生に比べて更に3dB低くなっていました。
3dBというと約2倍ですから、単純に音量の比較だけで、3年生は2年生の2倍、1年生の4倍のパワーを持っていたことになります。
3年生の場合は、これに合唱の高度なテクニックが加わってくるわけですから、3年生と1年生の差は歴然なのです。
1年生はこの中学校に入ってきて臨む初めての合唱コンクール。ここで3年生の合唱を聞いて初めて、合唱とはどのようなものかを学ぶのでしょう。
クラスがひとつとなって作り上げる合唱曲がこんなにも雄大で、こんなにも美しく、こんなにも聞くものに感動を与えるものだということを。
1年生にとって、それはひとつの洗礼を浴びることと同じであり、3年生にとって、それはこの中学校に続いている伝統を確かに引き渡したぞという継承の証明なのだと思います。
この責任感のある3年生の気持ちを1年生がしっかりと受け止めている限り、今後もこの良い伝統文化がこの中学校に脈々と引き継がれていくことでしょう。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名 「平成26年合唱コンクール **中学校」
制作 **中学校PTA
作品時間 146分
「ブラボー!!」
中学校の体育館の観客席から立ち上がって、ひとりの観客者が盛んに拍手を送っています。まさに、スタンディングオベーション!
3年生の最優秀に選ばれたクラスの合唱が終わった瞬間でした。
中学校の合唱コンクールでこのような場面を見ることを誰が想像したでしょうか。
この時、この場所でしか味わえない生徒の皆さんが作り上げた素晴らしい結晶!
それに観客も反応して、この中学校の体育館全体が恍惚となっていたのです。
私は昨年もこの中学校の合唱コンクールを撮影させていただきました。
今年の3年生は、当たり前ながら昨年は2年生だったわけで、あの2年生が1年間でこれだけ変わってしまうとはどのように表現してよいのか、わからないのです。
数学的に言うならば、微分や積分が不可能な断絶した変位・・・。
生物学的に言うならば、さなぎが蝶になったような変化・・・。
文学的に言うならば、源氏物語の夢の浮橋のような状態・・・。
人間には不可能がないと改めて勇気づけられた3年生の抜地通天とも言える見事な合唱でした。本当にありがとう。