[撮影四方山話] 保育園の想い出
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
あけましておめでとうございます。本年も皆様のご多幸とご健康を心よりお祈りしています。
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<目次>
1.[撮影四方山話] 保育園の想い出
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 → 「平成26年クリスマスお楽しみ会」
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1.[撮影四方山話] 保育園の想い出
1964年、東京オリンピックの開会式。日本選手団が赤のブレザーと白のスラックスで国立競技場のトラックに姿を現わした映像を今でも覚えています。
それを見た場所は私が通っていた保育園の一室。東京オリンピックが開催される数週間前に、カラーテレビがこの保育園に寄贈されたのです。
驚きでした。カラーのテレビがこの世の中にあるなんて・・・。
このカラーテレビを一番長く見ていたのは私です。夕方になると親が園児を引き取りに来ますが、たいてい私の親が引き取りに来るのが最後だったからです。
当時、カラーテレビは高価で買えませんでしたから、そういう意味では、私は贅沢なテレビっ子だったと言えます。
保育園の先生には大変お世話になりました。保育園の中では自由奔放に好き勝手にやっていましたので、さぞかし先生を困らせたのだろうと思います。
何の恩返しをするでもなく、この齢まで生きてしまいましたが、保育園を情熱をもって運営し、園児たちを温かく見守って下さる先生を見るといつも頭が下がる思いです。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名 「平成26年クリスマスお楽しみ会」
制作 ***保育園
作品時間 105分
冬の朝陽が上るのは遅く、辺りがようやく明るくなってきた午前7時前に、私は会場に着いていました。
向こうからチャリンコを一生懸命にこぎながら保育園の先生がやって来ました。
「遅くなって、すみません。」
ピッタリ7時でした。バッグの中からジャラジャラと鍵を取り出し、その中のひとつを抜き出して、会場となる扉のシャッターを開けました。
会場に入るとすでに準備は万全に出来上がっていました。先生にとってはこんなに早く会場入りする必要はなかったのです。私が9時開演の2時間前に会場入りしたいとお願いしましたから、それに合わせて早くいらして下さったのです。
申し訳ないなと思いつつも、普段やっている撮影の手順通りにやらないと何か落ち付きません。本日のプログラムで展開されるだろう構図を想定しながら、固定カメラをひとつひとつ設置しました。
映像素材となる撮影を終えた頃には、もう開演の時刻も間近に迫っていました。
プログラムは2部構成です。1部は0歳、1歳の顔見世公演、2部は2歳から5歳が出演する合唱やオペレッタです。メインは2部ということで会場も満席となり熱気がすごいというお話を伺っていました。
1部を無事に撮り終えて、2部の開場を待っていました。2歳から5歳の園児たちは保護者の皆さんと一緒に会場に来て、集合時刻になると園児たちはステージの裏にあるバックヤードに集まるという段取りになっています。
先生との事前の打ち合わせで、園児たちが集まってくるシーンをバックヤードの前で撮影して欲しいということでしたから、そこに待機していました。
実を言うと、私はなぜそのシーンを撮らなければいけないのかがわからなかったのです。プログラムの内容はすべてステージの上で行われるので、園児たちが集まるバックヤードのシーンは補助的なものに過ぎません。
集合時刻になりました。先生からバックヤードに集まるようにアナウンスされると園児たちが集まって来ました。
それがすごいのです。みんながみんなと言ってもよいほど、保護者の皆さんの手を離れた園児たちはバックヤードの前に待っている先生の懐に全速力で飛び込んできます。それも満面の笑みをたたえ、目をキラキラとさせて、今日会えるのが嬉しくて嬉しくてたまらないといった感じで・・・。
先生の懐に飛び込んで来たマセタ女の子は先生に言いました。
「今日、先生、お化粧してきたでしょ!!」
先生でありながら、友達でもある。
バックヤードを見ると座っている男の先生の両膝に二人の園児が乗り、先生の頭の後ろからもう一人の園児が飛び乗っています。まあ、なんと仲の良い先生と園児たち。本番前の緊張感なんて、どこ吹く風です。
プログラムの最後は園長先生も含めて先生全員と園児たち全員でアラシを踊りました。こじんまりとした保育園の心温まるクリスマスお楽しみ会も保護者の皆さんの喝采の拍手を浴びながらお開きとなりました。