[撮影四方山話] 大倉通昌画伯の絵
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
オリジナル・シー・ヴイは来月の12月に横浜から北九州へ移転します。
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<目次>
1.[撮影四方山話] 大倉通昌画伯の絵
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 「母さん、元気に産んでくれてありがとう」
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1.[撮影四方山話] 大倉通昌画伯の絵
この部屋に10点近く飾ってあった大倉通昌画伯の絵も残り少なくなって来ました。絵心のわかる方にお譲りしているからです。
これで少しは、「絵の好きな方に見てもらいたい」とおっしゃっておられた画伯の気持ちに添えるかな・・・。
画伯と知り合ったのは約25年前。友人の奥様の妹が画伯の奥様だという関係で、1年に一度、パリから日本に戻られて赤坂の森に囲まれた静かな画廊で個展を開かれた時は必ず見に行っていたのです。
ある年、個展の最終日に画廊を尋ねると、赤いマークの付いていない売れ残っていた作品が数点ありました。その中にお嬢様の友人を描かれたという人物画があったのです。
パリの風景画を中心に描かれて来られた画伯にとっては珍しい人物画でした。
どうも気になって、画伯に「この絵を下さい」と言うと、
「君はこの絵を買ってくれるのかね。」
と少し驚かれたような表情でしたが、嬉しそうでした。
数日後、その絵がこの部屋に届いたのですが、届いたのはその絵ばかりでなく、追加で2枚の絵もあったのです。その2枚の絵は来年まで預かって欲しいということでした。来年も個展を開くから、その時に戻してくれればいいというのです。
そして、その翌年、再び個展を開かれた際に訪ねて、画伯に
「預かっている2枚の絵をお返ししたいのですが・・・」
と言うと、画伯はニコッと笑って
「差し上げますよ。」
って、おっしゃいました。
吹き抜けの広い画廊の空間で、赤ワインのボトルのコルクを開けてワイングラスに注ぎ、
「君もどうかね。」
って勧めて下さった画伯の笑顔は今もって忘れられません。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名 「母さん、元気に産んでくれてありがとう」
制作 神奈川県男性
作品時間 25分
ハッピーバースデイ ツー ユー、ハッピーバースデー ツー ユー、ハッピーバースデー ディア ひーばあちゃん、ハッピーバースデー ツー ユー。
パチパチパチ・・・。
親戚一同が集まる中、A子おばあちゃんの前にケーキが置かれ、1本のローソクが灯っています。
ひ孫のB君が、
「ひーばあちゃんがフーッして!」
と催促。
A子おばあちゃんは体を前に傾けて、フーッ。しかし、ローソクは消えません。もう一度、フーッ。
ローソクが消えると満場の拍手で親戚一同から祝福されました。
A子おばあちゃんは皆さんに向かってお辞儀をし、
「ありがとうございましたー。ありがとうございましたー。」
と礼を述べ、そして、三度目は全員で
「ありがとうございましたー。」
テーブル一杯に準備されたご馳走に箸が伸び、一段落着くと今度は息子のC男さんの踊りです。
その見事な踊りっぷりに、皆さんから
「ばあちゃんの子やねー。」
とお褒めの言葉。
C男さんは踊り終わるとそこに正座をして挨拶を始めました。
「本日は母ちゃんを囲んで皆が集まって、こんな楽しい誕生日会を開いていただいて、本当にありがとうございます。
これも母ちゃんが私たち兄弟を元気にたくさん産んでくれたお蔭です。
私は末っ子で一番遠いところにいますが、一番遠いところにいても安心しておれるのは母ちゃんのすぐそばで、Dさんや、Eさんや、Fさんや、Gさんや、Hさんや、Iさんが近くで支えてくれたお蔭です。
ありがとうございます。今後とも宜しくお願いします。
最後に母ちゃんがこれから百歳の誕生日を元気で無事に迎えられるように、そして、皆さんのご活躍とご健康を祈願してお手を拝借しながら三三七拍子で締めたいと思います。
ヨー、チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャッチャ、・・・。」
日本海に浮かぶ小さな島での出来事。快晴の空の上から神様が祝福してくれているに違いありません。