[撮影四方山話] 北九州の天気
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
あけましておめでとうございます。本年も皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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<目次>
1.[撮影四方山話] 北九州の天気
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 「Happy 60th」
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1.[撮影四方山話] 北九州の天気
昨年、12月5日に北九州の実家に戻って来ました。高校を卒業して以来ですから、ざっと40年ぶりです。
まだ、3週間ほどしか経っていないのですが、特にこれまでと変わったなと感じるのは天気です。
関東で35年以上も生活して来たので、冬にはカラッと晴れた、雲ひとつない青空が毎日のように続くのが当たり前でした。夜も満天の星が見えたわけです。
ところが、ここ北九州は玄界灘に面していて、冬には日本海を通って来た北西風が直接吹き付けます。関東のように一日カラッと晴れていることはほとんどありません。晴れたとしてもどこかに雲があり、雲が多くなるとポツリポツリと雨が降って来ます。
夜も雲の合間から星が見えて来るので、見える星がどの星座に位置しているのかを判断するのは容易ではありません。
この天気、どこか似ている地域があったなあと思い起こしてみると、それはイギリスでした。ロンドンもこのような感じなのです。昔、英国紳士は不安定な天気に傘を手放すことはなかったと聞きました。
ロンドンの中心から車で1時間も走ると、羊が放牧されている美しい緑色のヒースの丘がうねるように続きます。その景色を見てこそ、エミリ・ブロンテの「嵐が丘」が理解出来るというものです。
ここ北九州は「無法松の一生」、火野葦平の「花と竜」、松本清張が育ったところで有名ですが、もっと古くには神功皇后が朝鮮出兵のために船を修理したところであるとも言われています。八幡の町の神社の祭神として、神功皇后を祀っていないところはないと言っても過言ではありません。
神功皇后が登ったとされる皿倉山(622m)からは北九州の町が一望出来ます。
イギリスのヒースの丘とは一味違った、趣きのある町、それが北九州と言えるでしょう。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名 「Happy 60th」
制作 東京都女性
時間 85分
ここはオーストラリアのゴージャスなリゾートビーチの高層マンションの一室。
夜になると、雲間から漏れ出て来た月の明かりが夜の海をキラキラと幻想的に照らし出しているのが見えます。
日本から、そして、海外で生活している家族が一同に、ここに集まって来ました。
その目的はママの還暦祝いです。
その当日、朝からその部屋は還暦パーティのために、様々に飾り立てられていきました。
大きな壁一面に紙の花で描かれた「60」という数字。食卓には手彫りでデザインされたワイングラス。そして、言うまでもなく地元で獲れた海老、かに、様々な魚介類やサラダがところ狭しと並べられています。
さあ、乾杯でスタート。食が進んで一息ついたところで、余興が始まりました。
孫3人による「MAMA 60th」の合唱です。楽譜を見るでもなく、すべて暗記するほど孫たちは練習を積んで来たのです。これにはママも湧き出してくる感情を抑えることが出来ませんでした。
歌い終わると、ママは孫3人に駆け寄って、一人一人ハグをしていきました。それが終わると、今度は息子、娘たち全員を一人一人ハグしたのです。
最後に、パパからの手紙がパパ自身によって読まれました。
「ママ、還暦おめでとう。ママの夢だった、仲の良い大家族が出来たのは、それを望んで努力してきた結果です。そして、その皆が笑顔なのはこれ以上のない幸せです。
ママの望まなければ得られないというポジティブシンキングの実証で、二人で歩いて来た40年の結晶です。
・・・・
還暦を迎えてのママへのお願いはこれまで通り、皆の輪の中心にいながら自分のために人生を楽しんで下さい。本当にありがとう。」
全員からママに対して、おめでとうの言葉が贈られました。
今度はママが皆に対してお礼のスピーチをする番です。壁に描かれた60という数字の前に立ちながら、
「どうしよう、・・・、あー、どうしよう。」
すぐには言葉が出て来ません。
「ありがとう、本当にありがとう。皆、優しいから・・・。ありがとう。・・・
本当にこんな素敵な日をありがとう。」
海外で生活している娘からポツリと、「覚えたての日本語みたい・・・。」