[撮影四方山話] 郷に入れば郷に従え?
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
近くの公園の桜は先日開花したと思ったら、もう満開に近い感じです。昨日の雨で散ってしまわなければよいですが・・・。
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<目次>
1.撮影四方山話 → 郷に入れば郷に従え?
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 → 「Hot Climbing 3, Customized」
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1.撮影四方山話 → 郷に入れば郷に従え?
タイへクライミングの旅に出発する前、参加者の方に話をしました。
「タイ・プラナンは岩壁の近くにビーチがあるから、クライミングの後に海で泳ぐと気持ちいいですよ。水着を持っていった方がいいんじゃないですか。」
「えー。私、何年も(何十年も?)水着を着てないし・・・。」
現地へ着くと、ビーチにはびっしりとドイツ人、スウェーデン人など北欧の人達が水着姿で日焼けしていました。冬に、寒い日本から暑いタイへ行くだけでも別天地だと思うのですが、寒さが日本の比でない北欧の人達にとって、タイというところはパラダイスに違いありません。
ビーチで日焼けしている北欧の女性は99%以上ビキニ姿です。若い人も老人もスリムな人もお相撲さんのような人もみんながみんなです。
タイの旅も残り一日となったとき、水着を着ることに抵抗をもっていた方が意を決しました。
「私、明日は絶対に泳ぐ。」
ここで、エメラルドグリーンの海を泳がなかったら必ず後悔すると思ったのでしょう。北欧人の人の目を気にしない大胆さが彼女に乗り移ったのかもしれません。
郷に入れば郷に従え、とはこういうことを言うのでしょうね?
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名「Hot Climbing 3, Customized」
制作 Original CV
作品時間 89分
タイ・プラナン。世界中のクライマーが集まってくるアジアで最も有名な人気エリアだ。
海岸からそそりたつ石灰岩。そこに鍾乳洞のような洞窟があり、そして、天井からは大きな石筍がにょきにょきとぶら下がっている。その周りはエメラルドグリーンの海だ。
この美しい景色の中を登る。それに憧れないクライマーはいない。
プラナンはクラビの町に近いが、日本人観光客に有名なプーケットからはタクシーで2時間ほど走らなければならない。岩場とエメラルドグリーンのビーチを除けば名所旧跡があるわけではない。そういうこともあってか日本人の観光客は滅多に訪れない。
私が最初にここに訪れたのは10年前だ。当時は今ほど欧米の観光客が訪れていなかったので、サンゴのビーチが残っていた。泳ぐとクマノミがいるほど美しい海だった。
そして、この場所は、私が初めてフリークライミングを対象としたビデオ作品を作ったところでもある。「Climbing & Diving in Thailand」。
その後、「Phra Nang 2000」、「Hot Climbing」、「Hot Climbing 2」と続いた。
今回は「Hot Climbing 3, Customized」を制作したわけだが、10年前の作品に比べて上達したのであろうか。
確かに、ほとんどすべてのクライミングエリアでの撮影ポイントは知っている。ここから撮ればベストショットだというところだ。今回の撮影もその経験を活かしている。
しかし、・・・。10年前に作った作品から感じ取れる情熱が今回は薄れているのではないか。10年目の節目として反省の多い作品となった。