[PR] OCV開設10周年(その4)多様化の中で見つめる個性
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
今回は長期出張をしますので、早めにメルマガを発行しました。
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<目次>
1.OCV開設10周年(その4)多様化の中で見つめる個性
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 → 「RELAXATION AT MOMENT」
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1.OCV開設10周年(その4)多様化の中で見つめる個性
オリジナル・クライミング・ビデオの開設10周年を振り返ってみる、その4回目です。
クライミングはいろいろな意味で多様化している。半世紀前にはアルパインクライミングが全盛で、その後スポーツクライミングが流行り、そして、現在、若者達を熱狂させているものはボルダリングである。また、日本の特色として沢登りの人気も高い。クライミングのスタイルが変化している。
また、クライミング人口の裾野もずっと広がっている。一昔前はクライミングと言えば、命をかけてやるもので、それはアウトサイダーのみに許される特権みたいな風潮があった。しかし、現在は老若男女、自分の好きなスタイルでクライミングを楽しんでいる。
子供達向けのクライミングレッスンも盛んになっている。お坊ちゃまお嬢ちゃまは今やピアノやテニスのスクールに行くのではなく、クライミングに出かけるのだ。
そういうクライミングの変化の中で、オリジナル・クライミング・ビデオは何を目指していけばいいのだろうか。
と言っても基本的には変わりはないつもりだ。
ひとり一人の人間を、ひとり一人の個性を見つめていく、ということだけだ。
クライミングは目的ではなく手段である。それを通して人間が成長していく姿が美しいのだ。
かつて、パキスタンで亡くなられた広島隊長がおっしゃった。
「クライマーは社会の一員であるが故にクライマーが行う登山という行為は文化であり、その登山の経緯や結果は社会に還元しなければならない。」
その考え方をオリジナル・クライミング・ビデオも踏襲していくだけである。
--- おわり ---
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名「RELAXATION AT MOMENT -CLIMING IN SQUAMISH-」
制作 FTG 作品時間 74分
カナダ・バンクーバーから北へ向けて車を走らせると1時間弱でスコーミッシュという街につく。そのスコーミッシュの看板はThe Chiefという花崗岩の巨大な山である。
アメリカのヨセミテをひとまわり小さくした感じだが、8月は最もクライミングに適した時期である。ヨセミテの美しさは氷河が削ったU字谷。スコーミッシュの美しさは氷河が削ったフィヨルドである。
ここにFさんご夫妻が招かれ、私もそれに同行させていただくことになった。
まず、スコーミッシュのクライマーは非常に親切なことに驚いた。ヨセミテのレンジャーがうろつき回り、常に監視されている雰囲気とは大違いだ。
きれいなクラックが無数に走り、それらをクライマーはカムを使ってプロテクションを取りながら登る。カムは回収できるので、登った後も岩場に残るものはない。クリーンなクライミングである。
親切な人たちに囲まれて、美しい岩場を登る。天国とはこういうところではないのだろうか。そこはまさに理想郷であった。
このビデオ作品のオープニング映像はこちら。
カナダ・スコーミッシュ旅行記はこちら。