[撮影四方山話] 円高ならば・・・
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
食欲の秋。読書の秋。そして、クライミングの秋。
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<目次>
1.[撮影四方山話] 円高ならば・・・
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 →「五郎舎のまろうど」
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1.[撮影四方山話] 円高ならば・・・
古今東西、経済には波があります。好況があれば次は不況になります。
18世紀に産業革命が起こってからはこの波の高さが急激に大きくなりました。そして、不況になり大恐慌がもたらしたものは市場開拓という大義のもとでの発展途上国への侵略戦争であったわけです。
私に言わせると、経済学者という方は大したもので、経済には好不況の波があるけれどもそれを大恐慌まで発展させずに、持続的な経済発展を行う方法はないものかを模索してきたと思うのです。
経済理論としてはまったく違いますが、マルクスにしても、ケインズにしても、フリードマンにしても最初の一歩は同じではないでしょうか。
そして、失敗もありましたが、大きな成功もあり、持続的な経済発展は可能だと夢見たのです。
近年、デジタル化、IT化という技術発展により、経済がグローバル化しました。つまり、米国市場、欧州市場、アジア市場と別々に好不況を考えることは出来なくなり、パイが地球全体にまで発展してしまったということです。
そして、今、グローバル化による好況が終わり、地球全体での不況に入りました。もし、次に新しくパイを求めるならば宇宙に行くしかなく、今度はユニバーサル化ということをやらねばならない難しい時代に入ったわけです。
しかし、いつの世でも閉塞感を破る新しい発想を持つ人種が出て来て、パラダイムを変えて来ました。あまり悲観する必要もないと思います。
問題はそれを行うのがあなたご自身であるかどうかということだけです。
さて、今は経済が歪んで、超円高になっています。それならば、まずは日本を脱出して世界を旅し、次の時代をどのように切り開くかを模索しようではありませんか。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名「五郎舎のまろうど」
撮影・編集 Original CV 制作 FTG
作品時間 31分
深田久弥は日本百名山に、「かつて千曲川の上流から信州峠を越えて甲州へ抜けた時、その途中から見た奇岩乱立の瑞牆山の印象が深く残っていた。おそらくその途中からの眺め、すなわち釜瀬川上流の黒森部落からの眺めが、瑞牆山の最も立派で美しい姿であろう。」と書いた。
五郎舎(ごろうや)はまさにその黒森にあり、立派で美しい瑞牆山を背景にどっしりと建てられた山里の宿なのである。周りは畑が広がり、ここで採れた新鮮な野菜が食事を彩る。昔の懐かしい風情がそのまま残っている。
その五郎舎にある日、数人の客人が訪れた。ウィークデイということもあって、五郎舎はその客人で貸し切った状態となった。夕食が始まり、お酒が入ってくると、宴が盛り上がってきた。そこで客人の一人が民謡を歌い始めた。屋根裏の太い梁がそのまま見える食堂はひとつの広い空間となっており、その空間に歌声が響き渡った。そして、そこに集う人たちの心の中にも染み渡った。あるひとつの空間、あるひとつの時間の中で、みんなで心をひとつにした貴重な体験だった。