作品名「滝谷ドーム 中央壁と北壁」
撮影・編集 Original CV 制作 Original CV
作品時間 38分- 今年の春に山の大先輩から次のことを聞かされた。
「クラシックルートは今のうちに登っておかないと全部無くなっちゃうよ。今年も北岳バットレスの四尾根が崩壊したし、滝谷なんてもうボロボロで・・・。」
山を経験している人は山が日々壊れていくということを知っている。
この1枚の静止画をご覧いただきたい。
右下手前に写っている北穂高岳の第一尾根はぱりぱりの煎餅のようなもので、いつ崩壊してもおかしくない。
さて、私達はこの写真の左側に写っている滝谷ドームを登った。陽が登る前は晴れているが、陽が昇ると急にガスが湧き出し、午後には雨になった。
それでも3000mの日本の屋根にあたるこの壁のクライミングはその高度感といい、景色の美しさといい、登った者にしかわからない醍醐味がある。
大先輩の言葉を借りると、「ここも早く登っておかないと壊れちゃうよ。」
オープニング映像はこちら。 - メールマガジン No. 100 2011-12-01