作品名「天国の憧憬 ~ニュージーランドの旅~」
撮影 東京都 男性
作品時間 42分 (テープ録画時間 104分)- 旅の楽しさは旅自体にあることはいうまでもないが、帰国後録画したビデオを見ることでも新たな発見がある。
私はある晩、編集後完成した作品を持参してお客様宅で行われた試写会に参加した。そこには旅に参加された皆さんが全員集まり、出来上がった作品を見ることを心待ちにしておられたのである。
試写会が始まると、皆さんのそれぞれの想い出が一気に噴出され、大変賑やかで笑いあふれるものとなった。そこにいると私も実際に旅に行ったような錯覚におそわれ心底楽しい体験をさせていただいた。心から御礼を申し上げたいと思う。
さて、前ぶりが長くなったが、作品を紹介しよう。
この作品はニュージーランド南島を旅したものである。クライストチャーチに降り立つと、まずは港町アカロアで一泊。翌日は鯨を見にカイコウラへ行くが荒天のため船は出ずに×。翌日、今度はマウントクックヴィレッジへ向かうが、この日も悪天のため遊覧飛行できずに×。翌日は更に南下してクイーンズタウンでバンジージャンプを見た後、ティアナウへ行くが宿が見つからず放浪。やっとのおもいでティアナウから100km離れた寂れた町ラムズデンでホテルを見つけた。前半は散々なのである。
後半はミルフォードサウンドの遊覧船に乗った後、当初、東海岸沿いを北上する計画だったものを変更し、マウントクック遊覧飛行に再挑戦することにした。この辺りから神様が微笑み出した。明日のマウントクック遊覧飛行の前に、泊まったところはテカポ湖畔。このロッジから見る景色は、まさに神から与えられたもの。天国の憧憬だ。翌日のマウントクック遊覧飛行も成功。皆さんが飛んだ後の飛行は悪天のためキャンセルされたというから、完全にツキが回ってきたのであった。
全編、ニュージーランドの美しい景色が溢れた素晴らしい映像だ。深く吸い込まれる紺碧の空。次々と流れてくるグレイと白の積雲。シャワーの後に見せるまぶしいばかりの木々の緑。そして、到るところに見せる美しい虹。
最後に、参加者の一人がエンディングで語る言葉でこの作品の紹介を終えよう。
「旅というのは想い出の宝物だと思うの。今日も一杯の宝物を見ましたね。そして、これからもまた、宝物を探しに一緒に行きましょうね。」 - メールマガジン No. 11 2004-06-01