作品名 「天河大弁財天社参詣旅行」
制作 東京都女性
作品時間 47分- 旅慣れた女性7人が向かう先は天河大弁財天社。「宇賀神王浴酒神事」への参列が目的です。
この神社は芸能の神としても知られ、芸能人の参拝も多いことで知られています。
まず、新幹線で東京を出発。京都で在来線に乗り換えて向かったところが、橿原(かしはら)神宮です。初代天皇である神武天皇を祭るこの神社は玉砂利が広大に敷かれ、閑さの中に凛とした雰囲気を持っています。
次は聖徳太子がご本尊である橘寺を、そして、次に蘇我氏の氏寺である飛鳥寺を訪問し、飛鳥大仏の前で合掌。
それから西国三十三所の札所である岡寺と壷阪寺を訪問後、一気に南へ下り、天河大弁財天社近くの宿泊所に入りました。
一日目の行動としては何ともハード。
二日目はいよいよ、天河大弁財天社「宇賀神王浴酒神事」への参列。その神仏習合の荘厳なご神事は参列された皆さんにしかわかりません。
ご神事を終えた後、外に出ると、初雪が舞っていました。雲間から見える光彩が釈迦如来の日輪に見えたとしても何の不思議なことでもなかったと思います。
三日目は栃尾観音堂で四体の円空仏を拝みました。このお堂の広さはすべてで畳六畳ほど。やさしい微笑みをたたえる一刀彫の木像を目の前にして、全員で般若心経を唱和しました。
そして、最後の訪問地は雪の積もった龍泉寺。経門をくぐると右手に大峯山第一の水行場があります。雪を被った役行者(えんのぎょうじゃ)の銅像から流れる水は凍っていました。
本堂に上る階段の左右に、前鬼、後鬼が守っています。
ビデオカメラを回していたAさんが「雪よ、落ちろ!」と声をかけると本堂の屋根に積もっていた雪が前鬼の上にドドドっと落ちて来ました。
Aさんの意思が天に届いたのか・・・。
霊験あらたかな7人の旅人は次にどこへ向かうのでしょうか。 - メールマガジン No. 138 2015-02-01