作品名 「母さん、元気に産んでくれてありがとう」
制作 神奈川県男性
作品時間 25分- ハッピーバースデイ ツー ユー、ハッピーバースデー ツー ユー、ハッピーバースデー ディア ひーばあちゃん、ハッピーバースデー ツー ユー。
パチパチパチ・・・。
親戚一同が集まる中、A子おばあちゃんの前にケーキが置かれ、1本のローソクが灯っています。
ひ孫のB君が、
「ひーばあちゃんがフーッして!」
と催促。
A子おばあちゃんは体を前に傾けて、フーッ。しかし、ローソクは消えません。もう一度、フーッ。
ローソクが消えると満場の拍手で親戚一同から祝福されました。
A子おばあちゃんは皆さんに向かってお辞儀をし、
「ありがとうございましたー。ありがとうございましたー。」
と礼を述べ、そして、三度目は全員で
「ありがとうございましたー。」
テーブル一杯に準備されたご馳走に箸が伸び、一段落着くと今度は息子のC男さんの踊りです。
その見事な踊りっぷりに、皆さんから
「ばあちゃんの子やねー。」
とお褒めの言葉。
C男さんは踊り終わるとそこに正座をして挨拶を始めました。
「本日は母ちゃんを囲んで皆が集まって、こんな楽しい誕生日会を開いていただいて、本当にありがとうございます。
これも母ちゃんが私たち兄弟を元気にたくさん産んでくれたお蔭です。
私は末っ子で一番遠いところにいますが、一番遠いところにいても安心しておれるのは母ちゃんのすぐそばで、Dさんや、Eさんや、Fさんや、Gさんや、Hさんや、Iさんが近くで支えてくれたお蔭です。
ありがとうございます。今後とも宜しくお願いします。
最後に母ちゃんがこれから百歳の誕生日を元気で無事に迎えられるように、そして、皆さんのご活躍とご健康を祈願してお手を拝借しながら三三七拍子で締めたいと思います。
ヨー、チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャッチャ、・・・。」
日本海に浮かぶ小さな島での出来事。快晴の空の上から神様が祝福してくれているに違いありません。 - メールマガジン No. 159 2016-11-01