作品名 「**家**家御結婚式」
制作 東京都男性
時間 134分- 世界で最も有名な賞のひとつを受賞された学者先生。世界史の1ページにご自分のお名前が刻まれることになり、超一流であることが証明されたわけです。
一流と言われるだけでも大変なことで、卓越した能力や技術、洗練された感性などをお持ちで、普通の人達から比べれば頭ひとつ抜きん出た存在だと思います。
さらに、超一流というのはそういう一流の人達を束ねた上で、また頭一つ抜きん出ているわけです。超一流と一流の違いは何であるのか、私程度のレベルではわかりません。
しかし、超一流と呼ばれる人達には、言葉にするのが難しいのですが、何かしら共通の雰囲気を持っているように思えるのです。
彼らは世界最先端の最も厳しい競争原理が働く環境に身を置かれているわけですが、その中にあっても性格がギスギスしているところがないように思えます。周りの人達を包み込むような深い慈愛を感じ、何も喋らなくてもそこに存在しているだけでオーラを醸し出しているように思えます。
ここに紹介する映像はその学者先生の20数年前のある結婚披露宴でのスピーチの模様です。そのとき、ご自分が現在のような名声を得るとは露とも思わなかったでしょうが、独特の雰囲気は当時からお持ちだったように思えます。
「・・・・・。
私も常々いろんな分野の研究者と接する機会があります。
生物学をとりましても、動物をやろうか、植物をやろうか、というある種の選択があるわけですが、どうも動物をやる人間の方が血の気が多くてアグレッシブであるというのがひとつの真理のようで、植物をやる人はある意味で大人しいということがあるみたいです。
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これからお二人が家庭を築かれていく上で、やはり何と言っても大事なのはお互いの思いやりではないかと思います。
植物で例を引かせていただければ、植物といろんな生物というのは今まで思っていたよりもたくさんいろんなインタラクション、相互作用しているんだということがわかって参りました。
もちろん、その中には寄生、共生と言葉で言われることがあるわけです。共生と言っても一方的に利益だけを得るというのもありますし、宿主になったものは段々疲れ果てて枯れていくのもあるかもしれません。
ですが、植物で今知られて来ていることは、実はそいういう生物の相互作用がないとふたつともうまく成長出来ない、ふたつがカップルしたときにものすごく順調に成長が出来るということがたくさん自然界にあるということがわかって参りました。
・・・・・。」 - メールマガジン No. 162 2017-02-01