作品名「故*** 三回忌」
撮影・編集 Original CV、制作 福岡県女性
作品時間 12分- 親族が一同に集まるとき、それは冠婚葬祭を除けば法事ぐらいのものだ。
冠婚葬祭では専門の業者が映像を撮ったりするので、それが記録として残っていることが多い。しかし、法事となると、数枚の写真は残っているかもしれないが、ビデオのような映像が残っているケースは極めて少ないと思う。
一周忌、三回忌、七回忌、・・・と続く法事は故人を偲んでお集まりいただくと同時に、お集まりいただくご親族の歴史がそこに凝縮されている。それを映像として残すことは大変価値のあることだと思う。
月日が流れていく中で、ご親族の方々のお子様やお孫様の誕生、入学卒業、就職、そして、ご結婚、また、惜しまれながら他界された方々など、定期的に残された映像から、その歴史を紐解くことができる。
後世、このような記録を残したいと思っても、その時点、その時点でビデオカメラを廻し記録を残しておかなければどうしようもないことなのだ。
人は想い出の中に埋没すべきではないが、想い出を振り返る中で、先達の偉業や足跡をかみしめ、これから自分がどのように道を切り開いていくかを考えることは無益なことではないと思う。 - メールマガジン No. 37 2006-08-01