作品名「**家**家御結婚披露宴」
撮影・編集 Original CV
作品時間 161分- 防音の効いた大きな両扉を開く。ジャズ・カルテットの生バンドの演奏が、グアーンと広がる。そして、新郎新婦の入場である。
海が一望できるこの優雅なホテルの大ホールには円卓がびっしりと詰まり、祝宴に招かれた人達で、ぎっしりいっぱいだ。割れんばかりの拍手が大ホールをこだまする。まさに世紀の大披露宴である。
主賓には、外務大臣、財務大臣、経済産業大臣、総務大臣、衆議院議長など日本の国政をリードする方々が招かれた。同時に、数多の衆議院議員、参議院議員、市長、県会議員の方々も祝辞を述べた。
宴は粛々として進み、最後に両家代表謝辞として、新郎のお父様が御礼を述べた。「人との出会い、ふれあいが両家の財産です。」
私はファインダーを覗きながら、柳生家の家訓を思い出した。
「小才は縁に出会って縁に気付かず、中才は縁に気付いて縁を活かさず、大才は袖すりおうた縁をも活かす。」
この方々はみな大才の持ち主なのだと確信し、カメラを回しつづけた。 - メールマガジン No. 41 2007-01-01