作品名「『70歳 太平洋処女航海』出版記念パーティ」
編集 Original CV 制作 池田浩隆様
作品時間 68分- この作品は、大学でヨットに魅せられながらも、サラリーマン時代は仕事に専念しユアサコーポレションの専務を勤め上げられ、そして、定年後、積年の夢であられた単独でのヨット太平洋横断を70歳にして成し得た人、村田和雄氏の著書の出版記念パーティの模様である。
このパーティのスピーチで、氏は太平洋を70歳にして渡ることを決意した動機、周到で緻密な計画、実際に太平洋上で経験したこと、サンフランシスコでの歓待、そして最後に、氏の理念について語っている。
その中でも氏のスケールの大きさを感じさせるスピーチの一部を紹介しよう。
太平洋航海が成功し、サンフランシスコでお世話になった方々をすし屋に招待した。その歓談中、突然、若い男性から質問されたと言う。
「wisdomとはどういうことなんだ?」
その質問に対し、氏は次のように答えた。
「(地球上では)40億年の生命連鎖があり、その生命連鎖の末端にいることを自覚することだ。」
日本人という枠、人類という枠からはるかに解放され、地球上生命の進化の末端にいる私たちが今しなければならないことを氏は見つめているように思う。 - メールマガジン No. 48 2007-08-01