作品名「ヘア・ドレッサーの美技」
撮影 Original CV- 今回は編集した作品ではなく撮影のお話です。
お電話をいただいたお客様と原宿のある交差点で待ち合わせ、これから撮影に入るスタジオへ向かいました。
スタジオ内部のセッティングが終わると、いよいよ撮影です。21歳のモデルさん、そして、ヘア・ドレッサーの登場。ヘア・ドレッサーといってもモデルさんのお姉さんぐらいのお年頃。
撮影のためにセットされた椅子に、モデルさんに腰掛けてもらい、いよいよヘア・カットの開始。モデルさんは鏡の前に座っているわけではないので、ご自分の髪がどのように変わっているのかわかりません。
ヘア・ドレッサーは、少しずつ束ねた髪を巻き上げてピンで仮止めし、モデルさんの襟足を出します。それから櫛とはさみで巧みに刈り上げます。最終の髪型を知らされていないモデルさんには不安と期待が交錯しています。
ヘアは、下から上へ、そして、内から外へ巧みにカットされます。ヘア・ドレッサーも大変です。「返り血」ならぬ「返り髪」でモデルさんのカットした髪がヘア・ドレッサーの顔中に付いてます。しかし、手さばきは見事。どんどん変わっていく髪形はまさに神業。
ドライアーを使って髪をきれいにセットし完成。モデルさんは恐る恐る鏡の前に立ちます。「エーーーっ、すごーーい、こんなになっちゃうんだあ」
私は、女性は化け物だとつくづく思いました。カットされる前とカットされた後はまったく別人のようです。美を追求するヘア・ドレッサーのテクニックに本当に驚かされました。 - メールマガジン No. 49 2007-09-01