作品名「Jeffs World」
編集 Original CV 制作 石田哲也 様
作品時間 84分- 米国から帰ってきて、米国で撮影したテープの編集に取り掛かったが、行き詰ってしまった。作家なら、筆が止まる、という状態だ。
米国に出発する前に頭に描いたストーリーは、ヨセミテのビッグウォールの完登を狙うので、クライマーがそれに向けて準備し、そして、見事に目的を完遂。最後に、握手しているシーンで幕を閉じる、というものだった。
ところが撮影したものは、2週間付きっきりでアテンドしてくれたジェフのクライミングシーンが主体。また、ジェフの紹介で、ヨセミテだけではなく、ティック・ロック、ジョシュアトリー、マリブ・クリーク、デビルス・パンチボウルなど景色の美しいところでの撮影も多かった。
編集は当初の予定通り、ヨセミテに絞り、他のシーンをカットするというにはあまりにもったいない。かといって、それらのシーンを採用すると作品としてのまとまりがなくなる。
編集の糸口が見出せないまま、ひと月が経ってしまった。
ある時、「この作品が完成した暁には、誰が喜ぶだろうか?」とふと思った。
出演している当事者が喜ぶのは当たり前だから、その次に喜ぶのは誰かということになる。
その時、ジェフのお父様の顔が頭によぎったのである。これだ!!
撮影したものはジェフのクライミングシーンばかりでなく、ライフスタイルにも及んでいる。だから、ジェフという一人の人間に焦点を当てても十分に作品になる。
ジェフのお父様にもわかりやすくするために、英語でナレーションを入れることにした。「私たちはビッグウォールを登るために渡米した。しかし、そこで見たものは『Jeffs World』だった。」 この展開で、制作者である石田さんに英語のナレーション台本を書いていただいた。そして、出来上がったナレーション
台本は大変素晴らしく、作品をぐっと引き締めた。
この作品によって、自分が目指しているものに一歩近づけたように感じた。「個人向ビデオ編集サービス」の「個人向」とは、「ひとりの人のために」という意味がある。ジェフのお父様のための作品。それで十分ではないか。
この作品のオープニング映像はこちら。
<<制作者のご友人のご感想>>
ところでやっとDVDを拝見しました。めっちゃ感動しました。すごいですね~!?
私の好きな造りで構成、音楽やカメラの写しかた等どれも市販のものと同等以上だと思います! やってみたくもなりましたよ~。 - メールマガジン No. 60 2008-08-01