作品名「***の還暦を祝う会」
制作 神奈川県男性
作品時間 71分- 都内のある優雅なホテルに、三々五々、人が集まってきた。この日は**先生の還暦を祝う会が催されるのである。
開会のことば、乾杯が終わると、早速、多くの教え子が先生のところへお祝いのことばを述べにやってきた。卒業してから何年もご無沙汰している方も多い。しかし、この日のお祝いのために、遠くから掛け参じた方もさらに多いのである。
**先生は教え子のお一人お一人と固い握手をして、それぞれの教え子の近況を聞いた。教え子たちは研究した分野をそのまま活かしている方もいれば、新しい分野を開拓されている方もいる。教え子たちが育ち、また、その教え子が次の世代の人材を育てている姿に、**先生は感慨深いものがあろう。
当初、**先生はこの会を催すことに躊躇されていたとのことだ。しかし、この日が来てみると、やはり、開催していただいて良かったとおっしゃる。
**先生は次のように述べた。
「皆さんにここ(**先生の研究室)を使っていただければよいと思います。ここから世界に繋がっているのですから。そして、この催しが皆さんの横の糸だけではなく、縦の糸も繋がっていくようになれば大変ありがたいと思います。」
**先生のお人柄とその教えを慕う後輩達の長い長いDNA連鎖が、これからもずーっと伸びていくように思う。 - メールマガジン No. 67 2009-03-01