作品名「末次家・林家 法要あーかいぶ」
撮影 Original CV 制作 末次美智
作品時間 163分- オリジナル・シー・ヴイ創立7周年を迎えるに当たって、どこかの小売店のように「大感謝祭全品半額セール」みたいなことをするのも、なんだか筋違いのような気もする。そこでオリジナル・シー・ヴイが提供する「個人向ビデオ編集サービス」にふさわしい作品制作を考えることにした。
そのテーマに選んだのが法事(法要)である。日本人にとって本当に身近にある仏事にも関わらず、映像として記録に残されている方はどのくらいいらっしゃるだろうか。
私のところでもお客様から「一周忌を編集して欲しい」というご依頼をいくつか受け、編集をさせていただいたが、これまで「一周忌、三回忌、七回忌・・・」などと体系的にまとめたものは無かった。
そこで、私が1999年から2010年まで12年間撮り続けた以下の末次家・林家の9回の法事(法要)をひとつにまとめてみることにした。
1999年 末次シゲ十七回忌、2003年 末次秀夫一周忌、2004年末次秀夫三回忌、2005年 林ミチエ一周忌、2006年 林ミチエ三回忌、2007年 末次シゲ二十五回忌、2008年 末次秀夫七回忌、2008年 林要三十三回忌、2010年林ミチエ七回忌
そうすると、驚くべきことが起こった。末次家・林家の親族の歴史絵巻が走馬灯のような現れたのだ。
一回だけの法事(法要)ではわからないが、それを連続して繋げることで親族の変化が如実にわかる。
父の代の孫たちは高校、大学を卒業後就職し、社会の一員として成長していった。12年の映像の記録は、その驚くばかりの孫たちのフィジカルな変化を克明に捉えていた。
また、父の代の子たちはフィジカル的には衰えるが、社会の重要な役割を担った。そして、社会にどのように貢献し、次の世代に何を残して行かなければいけないかを考えるようになった。12年の映像の記録はそのメンタルな変化を捉えていた。
ご自分の人生をまっとうされ他界されていく方もいれば、結婚して新しい家族として加わる方もいる。その月日が克明に映像記録として残っている。
末次家・林家にとっては、このビデオ作品こそ、値段を付けることができないほど価値をもつ後世に伝えるべき宝なのである。 - メールマガジン No. 83 2010-07-01