作品名「大堂海岸・モンキー正面壁」
制作 FTG
作品時間 54分- 大堂海岸の写真をインターネット上にアップしたとき、米国の友人から「日本にそのような岩場があるのか」とメールが来た。日本の岩場をよく知っている彼にとっても衝撃だったに違いない。
大堂海岸は、高知県足摺岬の更に西に位置している。南向きに断崖絶壁がそそり立っており、その先は柏島である。
正月に横浜を出発するとき、ここ大堂海岸は伊豆半島の城ヶ崎のようにポカポカで暖かいのだろうと予想していたが、まったく当てが外れた。
シベリア寒気団から吹く北西風は中国山地と九州山地の間の関門海峡をすり抜け、豊後水道を通って、この柏島に吹き付ける。柏島の民家では瓦が飛ばないように屋根全体をネットで覆っているところもある。私たちが宿泊した民宿も風が吹くと家屋全体が揺れている感じがした。
一方でここの海は豊かだ。かもめが無数に飛んでいるほど魚が豊富で種類も多く、釣りやスクーバダイビングを楽しむ人たちが多数訪れている。
しかし、クライマーはというと・・・。地元の人たちもあまりご存知ない。
この大堂海岸の岩場は無数のクラックが走っている。日本の岩場の中でもこのような素晴らしいクラックがあるところは少ない。最近はクラッククライミングを楽しむ方も徐々に増えてきているので、近い将来、このエリアにもクライマーがどっと押し寄せてくるに違いない。
オープニング映像はこちら。 - メールマガジン No. 93 2011-05-01